EuroRack のケースフレーム自作 (ラックマウント部)
EuroRackの規格は19インチラックの規格を流用しているもとの思われますが、歴史的背景までは調べていません。
19インチラックの規格には、日本住人には、
- EIA/ECA-310-E
- JIS C 6010 (日本工業規格)
2種あるわけですが、UK、ユーロがJIS規格を使っているとは思えないので、EIA規格前提で話を進めます。
高さの単位が、EIAだと「U」、JISだと「H」(JIS1H)という表現になるので「U」を使っていれば、EIAだと思います。
そういった意味では、UKのEuroRack部材を扱っているサイトから入手するのがベストに思えますが、ケース、筐体関係は重量が基本となる輸送コストが問題になります。UKのサイトなどでユーロラックのケース、部材もネット販売されていて、部材も安いのですが、送料が部材より高かったりします。
ケースフレームおよび電源ユニットがあって初めてモジュールを使用できるようになります。電源も選択肢が多いのですが、こちらは後日まとめます。
ケースフレームだけであれば、Five-G さんとかで扱っているTiptopのフレーム、
こちらが安価でよさそうです。
部材
すでに、ユーロラックをDIYで自作されている先人の情報がBlogなどで見つかります。その多くはタカチ電機工業の「サブラック用リアレール FRRシリーズ」サブラック用レールが使用されています。
UKサイトでみつかるケースフレームと比較すると、パネル淵からナットの溝までの距離が短いようなのですが、0.数mm単位の違いで、取り付けビスの位置をそれほど正確に取り付ける技術はないので、微調整できるだろうと見切り発車です。
スタジオ機材、エフェクタ、MIDI音源など19インチラックに収めることができるような1U、4Uなどのサイズのユニットが収まるラックを共有できるよう、19インチラックマウントブラケットを使ってみました。
- サブラック用リアレール FRRシリーズ FRR-43E x2本
- サブラック用フロントレールFFRシリーズ FFR-43N x2本
- ラックマウントブラケット Mシリーズ M-133S x1セット(2個組)
- バーナット BNシリーズ BN43-M2.5 x2本
バーナットはM3ネジ用(BN43-M3)と、M2.5ネジ用があります。ユーロラックのモジュールは例外もありますが、M2.5かM3が付属しているようです。どちらにしようか迷いましたが、タカチの
加工
ラックマウントブラケットにサブラック用リアレールフロントレールを取り付ける穴あけ加工が必要です。
リアレールフロントレールのネジ取付用の穴は片側2個あり、4mmのネジがねじ切りして丁度よい大きさになっています。ブラケットに4.5mm径の穴を片側上下4個あける必要があります。
電工ドリルで手持ちで開けました。アルミなので加工しやすいですが、センターポンチで中心を決め、金属用ドリル刃で切削油を使ってください。ツバキ油由来のメンテナンス用の油で代用しましたが、切削油使うだけで切れ味が全く変わります。
精度高く加工できないので5mm径で穴あけしました。(多少の中心ずれをカバーするためです。)
リアレールフロントレールにはねじ切り付きのネジがそれぞれ4本付属していましたが、M4のタップを切りました。
ネジはM4 15mm長を使いました。強度的に18mm,20mmの方が安心かと思いますが手持ちがなかったので、後で差し替えようと思います。なべネジにワッシャを入れましたが、これが当たってラックに入らない可能性もあるので、皿ネジに変えるかもしれません。とりあえす、フレームが欲しいという要件です。
高さの幅合せのために、タカチ 導通フロントパネル DFPシリーズ DFP133-10 も入手しました。これがはまれば高さの幅が合っているかどうかの基準にします。
せんごくネット、マルツで入手できます。
次は電源かぁ。